Douyin | 抖音(中国版TicTok)活用方法
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Douyin | 抖音(中国版TicTok)とは
Douyin (中国語「抖音」・通称「中国版TicTok」)は中国で2012年に設立したBytedance社が2016年にローンチしたショートムービープラットフォームです。日本など中国以外のエリアで展開している「TicTok」とは異なるシステムとしてサービス提供がされています。その為、中国以外からスマートフォンAPPのダウンロードを行う場合、複雑な工程が必要なためほとんどの日本人はこのアプリケーションに触れた事はないと思います。
下記リンクからPC版を確認できますのでお試しください。
(PCの閲覧はこちらから)
Douyin | 抖音(中国版TicTok) の特徴
抖音(Douyin)は2016年のサービス提供以降、様々な機能を追加し急激に成長を続けています。ショートムービー業界では快手(Kuaishou)との競争にも勝利し、2023年9月には国民的なアプリケーションとして月間DAU(一日にサービスを利用したユーザー数)は7.4億人を超える規模となっています。(Quest Mobile 発表)
これは、中国人の2人に1人以上が日常的に抖音(Douyin)を使用していることになります。
抖音(Douyin)のユーザーの男女比は女性ユーザーが51.5%、男性ユーザー48.5%となりほぼ同数で、年齢分布は30代以下が43%を占めているので基本的に若いユーザーがメインとなりますが、中年から高齢者も使う国民的プラットフォームです。その背景には高度なAIによってユーザーとコンテンツが出会う仕組みが機能することで、各年代個々人の興味関心にマッチしたコンテンツが表示されることや、各年代に関心の高いコンテンツがプラットフォーム内に提供されている事があげられます。
ユーザーの地域は北京、上海、広州などの一線都市、新一線都市である武漢、成都、西安、蘇州などに加え、内モンゴル、チベット、香港、マカオ、台湾でも利用され、約34都市で幅広く利用されています。また、ユーザーの利用時間も他APPと比べ比較的長く頻度も高いのが特徴です。
抖音(Douyin)ユーザーは暇があったら「家」「通勤中」「職場」「ジム」「ショッピング中」などどこでも閲覧している印象です。
人気コンテンツカテゴリーとしてはVlog・日常生活・グルメなど多岐にわたっています。これらの豊富コンテンツは、非常に高度なレコメンデーション技術によって、 プラットフォームによって提供されている誰でも有名になれることをサポートするエコシステムによるものです。
日本ブランドのDouyin | 抖音(中国版TicTok) 活用方法
抖音(Douyin)は幅広い層のユーザーを有し、巨大なトラフィックを非常に高度なレコメンデーション技術によって的確に表示させるのが特徴のプラットフォームです。
このような特徴を生かして商品ブランディングに多く利用されています。様々なジャンルごとにKOL(キーオピニオンリーダー)が存在しプラットフォームが提供する管理システムから協業を行うことが可能です。また、ダイレクトマーケティングにも利用されます。ECプラットフォームにアフィリエイト形式で誘導する広告手法は一般的によく利用されます。高度なセグメンテーション技術によって高い転換率を実現することが可能です。 一方でダイレクトマーケティングの課題としては、ROIが非常に悪いという点です。人気のKOLの場合、コンテンツ配信にかかる固定費用+成果報酬型のマージンが必要です。日本商品の原価構造ですと、ほとんどの場合は施策単体での黒字化は難しいのが現状です。通常、このようなダイレクトマーケティングに取り組む場合は商品認知度の向上を目標の主眼とする考え方が必要になります。つまり、中国で淘宝(タオバオ)など他の広域プラットフォームに商品が配荷されていることを前提として、全体の商品検索ボリュームを向上さる事も重要なKPIとして施策を行うことが重要です。
Douyin | 抖音 を利用した中国インバウンド消費対策とは?
抖音(Douyin)の人気コンテンツの中には「訪日買物攻略」があります。コロナ後の旅行ブームによって非常に高いユーザーニーズがあり、主に「どこで買うべきか」「何を買うべきか」を特集したコンテンツが人気です。
中国市場へ進出していない日本ブランドが、中国人インバウンド消費対策を行う場合は小紅書(RED)を利用してコンテンツ配信を強化することお勧めしますが、既に越境ECなどで中国市場に進出している商品の場合、抖音(Douyin)の対策をすることも有効な手段となります。
抖音(Douyin)はプラットフォームの非常に高度なレコメンデーション技術によって訪日予備軍に買物攻略コンテンツをプッシュしてくれます。また、高いユーザーニーズは、相対的に配信コンテンツの閲覧数を向上させます。このため、「日本買物攻略」コンテンツは中国国内での販売促進にも効果的な施策となります。
抖音(Douyin)を利用した中国マーケティングは日本人には非常に取り扱いが難しいと思います。是非FindJapanにご相談ください。